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消火器の選び方

火災の種類と消火器の選び方

火災の種類

火災には、普通火災・油火災・電気火災の3種類があり
「普通火災とは、油火災以外の建物火災を言い、油火災とは、消防法で定められた第4類の危険物・政令別表第4に掲げる可燃性固体・可燃性液体類にかかるものの火災を言います。電気火災とは変圧器・配電盤その他これらに類する電気設備の火災」の3種類になってます。

消火器の種類と適応火災

消火器には、中身の薬剤によって、適応できない火災もあります。それには、消火器の薬剤によって消火の仕方が違うためであり、「冷却作用(燃焼体を冷却して消火する)・窒息作用(酸素を遮断しもしくは酸素濃度を低下させ消火する)・抑制作用(負触媒効果により燃焼の連鎖反応を遮断して消火する)」の3種類があります。
●粉末ABC消火器●
1番普及している消火器で、優れた抑制作用によって普通火災・油火災に適応、薬剤は電気の不良導体なので電気火災にも適応する。オールマイティーな消火器です。
●二酸化炭素消火器●
コンピューター室等、精密機械等によく設置されている消火器になります。薬剤が二酸化炭素なので、消火後でも後片付けが容易であり、精密機械の中に薬剤が入っても問題がありません。
しかし窒息作用によって油火災、薬剤の不良導体によって電気火災に適応しますが、普通火災には適応しておらず、設置場所も操作者窒息する危険性がある為、地下や居室等に設置の制限があります。
●ハロゲン化物消火器●
こちらも二酸化炭素と同じで、消火後でも後片付けが容易であるが、ハロン規制の為、平成6年1月1日以降製造中止になりました。設置してある消火器は、違う消火器への交換をお勧めします。
●強化液消火器●
天ぷら油火災など、油の温度が上がり引火点達している火災は油の温度を下げる必要があります。
冷却作用効果がある強化液消火器は、天ぷら油火災等に特に効果がある消火器になります。
冷却作用によって、普通火災に適応し、抑制作用と霧状に放射することにより油火災及び電気火災にも適応します。
●化学泡消火器●
化学泡は薬剤の化学反応によって泡を作り放射をする消火器になります。消火器の使い方もその他の消火器とは違い、転倒させ中身の薬剤を混ぜ放射します。しかし誤って転倒させてしまい誤放射が多い事や、中身の薬剤が1年で詰替える必要がある為、今はあまり設置はされていません。
冷却作用によって普通火災に、泡の被服による窒息作用によって油火災にも適応してます。
電気火災には適応してません。
●機械泡消火器●
機械泡は化学泡とは違い、化学反応ではなく薬剤自体が泡立ちやすい性質を持ち消火器のノズルから放出する際に空気を混入して発泡させる消火器です。こちらの消火器も冷却作用によって普通火災、泡の被服による窒息作用によって油火災にも適応してますが、電気火災には適応してません。

適応火災はすべての消火器本体に(適応火災の標識)がついています。適応している消火器設置・維持管理等をお願いいたします。
簡単に書きましたが、その他消火器には、細かい種類があります。
詳しくはお気軽にお問い合わせください。
 
株式会社大沢防災
〒400-0104
山梨県甲斐市竜地2526
TEL.0551-28-4107
 FAX.0551-28-4191

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